
株式投資は初心者にとっても理解しやすく、成功するための基本的な原則があります。今回は初心者の方でもわかりやすく株式投資の判断基準を詳しく解説していきたいと思います。
金融基本知識の習得
まずは株式市場や投資に関する基本的な知識を身につけることから始めましょう。
とくに最初のうちは、株価指標(PER、PBRなど)について理解することで、株式市場の動きやしくみがわかりやすくなるのでこれらについて学びましょう。
1.PER
・PERは、企業の株価をその1株当たりの利益で割ったものです。
・PERを計算するには、株価を最新の利益(EPS)で割ります。
・例えば、株価が1000円で最新のEPSが100円なら、PERは1000/100=10になります。
PERが高い企業は、一般的な水準からみると株価が割高ということであり一方、PERが低い企業の株価は割安と見られています。
一般的にPERの目安としては、15(倍)以上が割高、15(倍)未満が割安という判断がされます。
2.PBR
・PBRは、企業の株価をその1株当たりの純資産価値で割ったものです。
・PBRを計算するには、株価を最新の純資産価値で割ります。
・例えば、株価が1000円で1株当たりの純資産価値が200円なら、PBRは1000/200=5になります。
PBRが低い企業は、株価が純資産価値に比べて割安と見られることがあります。
PBRの目安としては、1(倍)以上が割高、1(倍)未満が割安と判断されます。
ただ、PBRが低いからと言って即買いするのは要注意です。長い期間で低PBRが続いている企業は、何かしらのリスクがはらんでいる可能性も考えられるので、他の材料も加味しながら判断することが重要です。
・配当利回りは、企業が支払う配当金を株価で割ったものです。
・配当利回りを計算するには、年間の配当金を株価で割ります。
高い配当利回りの株は、配当金を受け取りたい投資家にとって魅力的かもしれません。
これらの指標は、株式市場で企業の評価や比較を行う際に役立ちます。しかし、これだけでなく、企業の最新ニュースや業界の状況を総合的に考慮することが大切です。
投資目標の設定

投資目標の設定は、なぜ株式投資を行うのかを考える大切なステップです。
どのような目的で株式投資を行うのかを明確にしましょう。資産を増やすための長期投資なのか、短期的な利益を追求するトレードなのか、目標に合わせて戦略を決定します。
投資目標を明確にすることは、投資プランを決定しやすくし、成功するための道しるべとなります。目標が長期的であれば、リスクを取る余裕があり、成長性の高い銘柄に投資することができます。一方、短期的な目標を持つ場合は、リスクを最小限に抑えるために保守的な銘柄を選ぶことが一般的です。自分の目標に合った投資プランを選び、それに向けて投資していきましょう。
企業分析
個別株式を選ぶ際に、企業の健全性を評価しましょう。収益性、成長性、競争力、などを分析し、将来の業績を予測します。
企業分析は、株式投資で特定の企業の株を選ぶ際に役立つ重要なステップです。以下に、企業分析のポイントをわかりやすく解説していきます。
1.収益性
収益性は、企業が利益をどれだけ上げているかを示します。高い収益性は、企業が競争力があることを意味しています。
収益性を見る際には、企業の利益(収益)をその販売や運営にかかった費用と比較します。利益が多いほど収益性が高いと判断できます。
2.成長性
成長性は、将来の業績を予測する際に重要です。企業が売上や利益を増やす計画や戦略を持っているかどうかを調べていきます。
過去の成長パターンや業界の成長率と比較して、企業の成長性を評価します。
3.競争力
競争力は、企業が市場でどれだけ優位性を持っているかを見ていきます。これには、製品やサービスの質、ブランドの知名度、技術の独自性などが含まれます。
競合他社との比較を通じて、企業の競争力を評価していきましょう。
企業分析は、
株式投資のリスクを減らし、良い投資機会を見つけるのに役立ちます。これらのポイントを基に、慎重に企業を選び、自身の投資目標に合った銘柄を選択することが大切です。

投資は常に成功するわけではありません。損切りを考えることは、投資において損失を最小限に制限するための重要な投資方法の一つです。損失を最小限に抑えるために、あらかじめ自分なりの損切りラインを設定し、それを守ることが大切になってきます。
1.損切りラインの設定
損切りラインとは、あなたが許容できる最大の損失額を示す価格レベルのことです。これは、あなたの投資プランやリスク許容度に基づいて自分で設定します。
例えば、ある株を1000円で購入した場合、損切りラインを800円に設定すると、株価が800円まで下落したときに売却することを決意したことになります。
2.感情に左右されない
損切りラインを設定する際、感情に左右されず、冷静な判断をしましょう。感情的な意思決定は損失を招く原因となります。
3.トレンド逆転を避ける
損切りラインを設定し、それを守ることで、株価の逆転に巻き込まれるリスクを軽減します。市場のトレンドに対し、逆張りのトレードは非常にリスキーであり、損切りはそれを防ぐ手段となります。
株式市場は変動が大きいため、感情のコントロールが重要です。買い時や売り時を冷静に判断し、感情に振り回されないように心がけましょう。
感情を冷静に維持することは、投資の成功に直結します。感情的な波に乗らず、計画的で冷静な判断を心がけることで、リスクを最小限にし、長期的な目標に向かって着実に進むことができます。
銘柄の最新情報
投資を始めたら、市場の動向や選んだ銘柄について常に情報を追跡しましょう。また、投資の経験から学び、投資プランを改善していくことも重要です。
1.市場の動向を追跡
投資を始めたら、株式市場や関連するニュースを定期的にチェックしましょう。これにより、市場のトレンドや重要な出来事を把握できます。
2.銘柄の情報を収集
選んだ銘柄について、企業の最新のニュースや情報を追跡します。企業の業績や競争状況に関する情報を把握することは重要です。
3.情報の信頼性を確認
収集した情報の信頼性を確認しましょう。信頼性の低い情報源からの情報には注意が必要です。
4.経験から学ぶ
投資を続けるうちに、自身の成功体験や失敗から学びましょう。何がうまくいき、何がうまくいかなかったのかを分析し、投資プランをその都度改善することが大切です。
情報の追跡と学習を怠らず、常に市場に対する理解を深めることで、より良い投資判断を行い、リスクを管理できるようになります。投資は絶えず変化する環境であるため、常に情報収集することが理想的です。
最後に
株式投資はリスクが伴うため、注意深く選択し、リスク管理を行うことも重要です。初心者の場合は、株式投資に関する基本的な知識を深めながら、慎重に取り組むことをおすすめします。